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竹村由賀子インタビュー

ともに育つ社会の実現へ。
トモイク創業者が見据えるあたたかな未来

トモイクメンバー インタビュー

子育てに悩むお母さんをサポートすることをミッションとして発足した、「ともいく相談サービス」。
このインタビューでは、トモイクを支えるメンバーの素顔や、サービスに込めた想いに迫っていきます。

2022年春に設立されたトモイク株式会社。代表をつとめる竹村由賀子は、自身の経験をきっかけに、母親を支えるサービスを立ち上げました。
彼女の原動力となる、事業、そして母親たちへの想いとは何か。
「ともに育て、ともに育つ社会を創る」という理念をもち事業を展開する同社の、今後の展望を竹村が語ります。

目 次

子どものケガが事業立ち上げのきっかけに

私には現在5歳の娘がいます。
娘が9か月の時に頭蓋骨骨折のケガをしてしまったことがありました。
とても不安になり、インターネットでたくさんの「9ヶ月 骨折 怪我」「幼児 頭蓋骨 後遺症」といった言葉を調べる毎日でした。
そんなとき、病院の先生や保育士の先生は、娘の状況を的確に判断し、今後確認すべき内容と母親の心の持ち方を優しい言葉で教えてくださいました。
インターネットにはたくさんの情報が溢れていますが、なかには不安をあおる内容もあります。
検索性が高いがゆえに、自分が求める記事(幼児の母親向けの記事)ばかりを目にしてしまい、より不安になってしまうこともあるかと思います。

ただ、自分と全く同じ環境の人や赤ちゃんは存在しません。置かれた状況は皆ちがっています。
インターネットで得た、類似状況からの情報だけでは判断しきれないこともあるでしょう。
私が不安なときに、病院の先生や保育士の先生に支えていただいたように、『その人・その状況に合った回答を見つけられるサービスをつくりたい』と思ったのが、ともいく事業立ち上げの経緯です。

3年先に目指すのは、育児専門家の就業環境改善

コロナ禍では、世間一般的にリモートワークが浸透しました。
しかし、保育士や助産師などの職に就くみなさんは、現場で働くという仕事柄、必ずしもご自身の安全が守れる環境にいるわけではありません。
また、年齢や体力の問題、あるいは結婚や妊娠出産といったライフステージの変化から、保育士・助産師知識はあるけれど、現場で働くのが難しくなってしまった方も少なからずいらっしゃいます。
ともいくでは、育児専門家の現場復帰を応援するため、リモートワークできる就業環境を用意したいと考えています。
まずはリカレント教育(社会人になった後、必要に応じて専門知識を学びなおすこと)で、心理学やカウンセリング技術を習得し、もともとお持ちの専門知識に加えた、さらなるスキルアップを目指していただきます。
リカレント教育履修後は、トモイクでオンライン育児相談員として働ける場をご提供します。
「働く場の提供」、「人材の雇用促進」、「母親の悩み解消」の実現を目指して、目下取り組みを進めています。

10年後に描く未来―人がつながる”場”を創る

「ともに育て、ともに育つ社会を創る」

子育ては、子どもを育てると同時に親自身の成長も感じる瞬間があります。子どもの成長と共に、親自身の成長、そして高齢者を支える社会全体の成長が必要な時だと思います。ともに育つ社会を実現したいです。

「ママたちの子育てが少し楽になる、少しほっとできるような環境を創る」

ママの環境は時代の流れの速さと共に大きく変化しています。
共働き世帯の増加や祖父母世代との育児価値観の違いといった、子育てをする環境そのものが大きく変わる中、誰もが悩みながら子育てをしています。
そんなママたちの子育てが少し楽になる、少しほっとできるような環境を、子育ての専門家と一緒に創っていきたいと思います。

メッセージ

最後に、お悩みをもつママ、共育スペシャリスト、それぞれにむけたメッセージをお伝えします。

今、悩みがあるママへ

悩みがあるけれど、何から相談して良いかわからない。相談内容をまとめなきゃ。とご準備いただかなくて大丈夫です。その時何も浮かばなければ、「伝えたい内容が伝えられない」ことをチャットしてみてください。子育ての悩みは複雑に絡み合っています。少しづつ共に解決していきましょう。

共育スペシャリスト*の皆さんへ

コロナにより時代が変化し、働く場所や雇用形態は大きく変化しました。しかし、子育て、医療といった現場はまだまだ変化しきれていない状況です。皆さまの専門家知識に加え、リカレント教育をご実施いただき、時代に沿った働き方を提唱できればと思っています。

(*)共育(トモイク)スペシャリストとは:
心理学の知識を身につけ、育児相談をおこなう、保育士や助産師などの資格を有した育児専門家のこと。
竹村由賀子

Profile

竹村由賀子

製造業界の海外勤務を経て、2007年に独立。
株式会社モシーモの代表取締役として保育園5園を運営。
2022年に自身2社目となるトモイク株式会社を立ち上げ、代表取締役をつとめている。